ブランドの条件
≪ブランドの条件≫
- 「ファン」がいる
- 他と比較されない
- 自己分析やセルフプロデュースには「ファン獲得の目線」が無い
ブランドがブランドである為には条件があります。
それはファンの存在です。
ブランドと呼ばれるモノには、必ずそのファンがいます。
ファンのいないブランドは、ブランドではありません。
昨年、「小さな会社のブランド戦略」著者、村尾 隆介さん
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とパーティでお会いした時の話ですが
「ブランドは他と比較されません。
例えば自分の好きなミュージシャンがニューアルバムを出す時に、いちいち視聴しないですよね?
どちらが安いかとか、どちらがオシャレかとか、他と比べないはずです。
それは自分がファンだからです。このファンがいるかどうかがブランド測る方法です」
とおっしゃっていました。
「なるほど、分かりやすい表現だな〜!」と感動したのを覚えています。
ちなみにファンのいないブランドとはどんなものでしょう?
それは「自己分析」や「セルフプロデュース」のことです。
◆自己分析
主に就活生がよく行う「自己分析」は自分の実績(学生生活)から、強みや弱みを分析しますが、
そもそもターゲットの事を考えていないので、ファンが生まれるはずもありません。
自分の事だけを考え続けても、人はファンにはなってくれません。
◆セルフプロデュース
また「セルフプロデュース」のように、見た目も含め、
自分のターゲットに「他者との違い」を演出、PRする方法もまた、「ファンをつくれない」と言わざるを得ません。
始めのうちは「ここが違う」「ここが優れている」と分析し、
それをターゲットに発信するので、結果的に差別化はされていきます。
しかし差別化は差別化であり、ブランディングとイコールではありません。
(注:差別化はブランディングの一要素ではある)
なぜかというと、差別化の果ては「差別化できない他者との比較」が待っているからです。
自分の強みを選び、集中的に伸ばしても、
ある程度のレベルまで到達すれば、ライバルも同じく差別化で成長してきていますから、
「同じカテゴリーを強みとする者同士」の対決が遠からずやってくるのです。
その先にあるのは「価格競争か宣伝費の投入合戦」です。
どちらも利益を減らしてしまうのは明確ですね。
「違いの演出」を目的としている以上、「実績・強みの優れている他者に比較される」宿命からは逃れられません。
このように
■「自己分析」=「自分の強み発見」
■「セルフプロデュース」=「違いの演出」
を目的とし「ファンの獲得」を目的としていないからこういう事態に陥ります。
「ファンさえいれば、他者に比較されることはない」のにもったいないですね。
ブランドをつくる事の利点が、はっきり見えてきました。
≪ブランドの条件≫
- 「ファン」がいる
- 他と比較されない
- 自己分析やセルフプロデュースには「ファン獲得の目線」が無い