宣伝費を抑えて利益を伸ばす!カギはアーティストの戦略にあった!!


【コミュニティの構築が、宣伝費を抑えてくれる】

10年以上前のミュージシャンは、

宣伝費にバンバンお金をかけ、

たくさんの人にCDを買ってもらって、

収入を得るというシステムでした。



今は昔と違って「ランキング上位にいるから」

というような理由でCDを買うことは減っており、

みんな自分の好きなジャンル、アーティストのCDだけ買います。

場合によっては好きなアーティストのCDすら買わない

「音楽離れ」してしまった層もいます。



その結果、オリコンチャートの100位あたりだと、

CDのイニシャル・プレス数が10,000枚以下となることもあるらしいです。

どんな業界、市場であれ、

いずれは成熟期・衰退期を迎えるという事です。


なので、現在のアーティストは

ある程度のファンを獲得し、コミュニティさえ築き上げれば、

宣伝費をかけず、CDの売上が落ちても
「コスト面で改善され、利益は同じ

というビジネスモデルになっているそうです。

CDではなく「ライブで稼げ!」と事務所の社長に言われるとかなんとか・・・

タオルとか、ライブTシャツ、ファンクラブの会費など。



「成熟期以降の市場においては

ある程度の規模までコミュニティが構築できたら、

コミュティの満足度を高め、逃がさない戦略に移行する」という事が大切です。

ランキング1位になってるようじゃ甘い時代?

【ブランドは『あえて露出を控える時期』を見極めなければならない】



某・超有名作家さんのブランド戦略について、とある話を耳にしました。

それは「あえて1位をとらない戦略」です。


マーケターの皆さんがご存知の通り「ランキングで1位を取る」は、

ブランディングにおいて非常に重要な目標点の一つです。


当然1位とそれ以外では記憶の残り方も違うし、告知力も違います。

「日本で一番高い山はみんな知ってるけど、2位の山は誰も知らない」てやつですね。



しかし1位を取るということは、

本来のターゲット以外も購入する事になるので、
満足できない人が増える

ということでもあります。

「大切なのは、お客様に不満を出させない事」

だと考えれば確かにそうですよね。


これは企業でも同じで、元SONYの広報担当さん曰く、

「いかに、ふさわしくない媒体に露出しないか」が

SONY広報時代の仕事だったそうです。


自分や、自社の商品が業界のどのポジションにいるかで、

ブランディング戦略は大きく変わります。


ブランドは、描くゴールと、現状との位置関係から、

露出する時期と、あえて露出を控える時期を、

見極めなければならない。


「最近あの人見ないねー」と言われる人は、ひょっとしたら「あがり」になったのかもしれません。

あえて言えば、ブレイクスルーの瞬間は「ない」ということでしょうか?

先日、「質問家」マツダミヒロ先生とお会いしました。


イケメンとの噂は本当で「がむしゃら!」というより、

自然で、余裕のある雰囲気なんだけども、成功しているという、

なんとも女性からモテそうな要素満載の方です。


そんなマツダミヒロさんを見ていると、

最初っから「華やかに、爽やかに(笑)」

成功してきたかのように思ってしまいます。



そんなマツダミヒロさんは

いつ、どのようにブレイクスルーされたんでしょうか?



ヒットの裏側に迫ります!


マツダミヒロさんのブランディング

2004年の「魔法の質問メルマガ」から始まります。



地元・山形で知人を集めてはじめた無料のセミナー。

次は500円、次は1,000円・・・と少しずつ人気がでて、お客さんも増えていきます。


そして2006年に、本の出版が決定!します。


出版の決め手は

「全国での講演をしてるから、その行く先々で販売が可能だったので」だそうです。


コツコツ続けてきた、メルマガとセミナーが、

「出版」という一つ上の次元のブランドを構築したんですね。



「たまたまのブレイクじゃ継続はしません、大切なのは継続することだと思います」

マツダミヒロさんはおっしゃていました。




あえて言えば、ブレイクスルーの瞬間は「ない」ということでしょうか?



メルマガもセミナーも「相手をいかに喜ばせることができるか」だけを考え、

コツコツ、コツコツ、継続されてきたからこそ今のブランドがあるのでしょう。

その「自然な雰囲気」は彼のブランディングにもはっきりあらわれていたんですね。



しっかり、着実に、やるべきことをやり続けた人が、

しっかりとしたブランドを築いていく。



とてもいいお話を聞けました。

出版エージェントという仕事

先日、有名な出版エージェント会社の

アップルシードエージェンシー」http://www.appleseed.co.jp/

の方とお会いしました。


80名くらいの作家さんが契約されている「作家のエージェント」会社さんです。


「世界NO.2営業ウーマン」こと和田裕美さんや、
「死ぬときに後悔すること25」の大津秀一さんといった方が登録されています。


エージェントさん曰く
「ニーズがどんどん増えている」とのことでした。


ある出版社の編集者さんによると、

「何冊も出版している作家さんでも、業界の慣行がわからず、

 とっちらかっちゃう人も多いので、

 エージェントさんが間に入ってくれるとありがたい」

ということで・・・



やっぱり、古い業界なので、

暗黙の了解になっている商習慣や、

「え、なんで?」という事も多いからでしょうか。



これから「電子書籍」が一般化して、本当に「誰でも作家になれる!?」

という時がきたらもっとニーズが強まるのでしょうか?

新しい商習慣も生まれるでしょうし・・・


がんばります。

効率的なマーケティングリサーチは、mixiの「コミュニティ管理人さん」に

ずいぶん、空いてしまった・・・。


今日は「マーケティングリサーチ」をしてきました。

マーケティング」というと「マーケティングリサーチ」の事だと思う人がいるくらい、

マーケティング」の中で、ある意味メジャーな部分です。


アンケートスタイルで、

マーケティングリサーチを代行してくれる会社もありますが、

これはあまり効率よくないかなーと思っています。


まず「アンケート」スタイルのリサーチでは、どうしても誘導されてしまうからです。

前回書いたように、「背景の力」が働くわけですね。



僕は、一部のユーザーとの対面式リサーチが一番効率的かなと考えています。

「一部」にどんな人を持ってくるのかが重要なのですが、

僕は今回「mixiのコミュニティ管理人」の方に、お願いしてお時間いただきました。


ただのユーザーだと一個人の感想になってしまうので、

リサーチとするなら、かなり多人数と会わなくてはなりません。


そこで効果的なのが「mixiのコミュ管理人さん」です。

彼らはユーザーでありながらも、他のユーザーの面倒を見ている、

まさに管理人です。


その微妙な距離感が、ある種の「冷静さ」になって、

かなり効果の高いリサーチ結果をもたらしてくれます。


「ユーザーの大部分は○○型の人間ですね。」
「○○な人が多いので、こういうようなトピが経ち易いんですよ」

というように。

自分のコミュなので、のめりこみ過ぎることなく、

どのタイプのコメントが多いのか、トピックが多いのか、

どのタイプの人が多いのか・・・

「こういうタイプの人は、すぐ卒業していっちゃうんですよね」

みたいな事まで把握されています。


もちろん自分もファンなので、ユーザーとしてのコメントに嘘はないんです。


これはプロの、サービス提供側の、人間ではかなり難しいポジショニングです。


今回も、ある作家さんのコミュニティ管理人、お二人にお話を伺ったのですが、

とても勉強になりました。


特にファン同士の空気感や、リアルな反応がわかって助かりました。


mixiのコミュニティの管理人さん達とは、仲良くしておきましょう(笑)

「背景の力」 何かが流行るわけ

いきなりですが、

皆さんは「いつも変わらず」自分らしいですか?


普通、人は「自分はこういうタイプの人間だ」と意識していて、

相手に対しても「あなたはこういう人だよね」と思っていますよね。


でも、それほどはっきりと

「自分の意志」

というものは、常に存在するのでしょうか?



「割れた窓」という理論があります。

ものすごく簡単に説明してしまえば、


「割れた窓」のあるエリアでは、

いつの間にか「割れた窓」が増えて、

「割れた窓」のエリアそのものが拡大し、

やがてその地域では頻繁に、犯罪が発生するようになるというものです。


1980年代のニューヨークでは

平均して

年に2000件以上の殺人事件と、

600,000件以上の重犯罪事件が発生していました。


ところが90年代を境目にして、

殺人事件の発生件数は三分の二、重犯罪は半分に減少したそうです。


なぜか?


コカインの流通量の減少、経済の回復、地域の高齢化など、

原因は多方面から分析できますが、

おもしろいのが


地下鉄における

「落書き撲滅」と「無賃乗車の徹底的取り締まり」でした。


本来であれば重犯罪や殺人事件に対抗すべき状況下で、

警察の装備強化とか、いろいろやるべきことはあったでしょうが、

一見、たいした効果のなさそうな

「落書き」と「キセル」を出来ない環境をつくっただけで、

犯罪率が激減したのです。


つまり「犯罪」という本来「異常」な、ノリではできないようなものでさえ

「環境」の影響を強く受けているのです。


確かに、自転車のカゴの中に1つでもゴミがあると、

あっという間にゴミだらけになっているのを見ますよね。

あれと近い心理が働いたのでしょう。


人は、存外、自分の意志のみで判断しているわけではなく、

環境の影響を強く受けているようです。


ここから、本の話です。


例えばビジネス書は「夏」に売れないとされています。


それはなぜなのか?

「夏は暑くて、夏休みがあるからです」


「何それ!?」

って話ですが、これが背景です。


つまりビジネス書を買うような、30代の若いビジネスマンたちは、


「夏は暑いので、勉強する気になれないし、

友だちや家族とバカンスという誘惑が発生し易い」

ために、ビジネス書の売上が落ちるのです。


実際、友だちと一緒に、バリ島いくぜー!っていう状況で

あなたがどれだけ勉強熱心でも、飛行機の中でビジネス書読みたくないでしょ?



だからマーケティングをしっかりしているビジネス書の著者は、

夏休みど真ん中に本を出したりしません。
(原稿が間に合わなくて、夏になる時はある)




世の中は本人の意志ではなく、

背景の力で動かされているのだなぁ・・・

マーケティングを仕事にしていて気付きました。

「初ブログ」スタート

はじめまして!
「かぎろい出版マーケティング」代表の西浦孝次です。


これから「人、本、マーケティング」についてつぶや・・・
いやいや、日記を書いていこうと思います。


とは言え、ブログは実は初めて触るソーシャルメディアなので、
しばらく手探り感が出るかと思います。
どうかご容赦ください。


さて、本日は19:30から
大前研一さんの「アタッカーズビジネスクール」で、
OB・OGと現役生限定のセミナーをさせていただきます。

テーマは
「ベストセラーに学ぶ 自己ブランドの作り方」



ベストセラーを生み出す為に必要な要素は少なくとも、3つあります。


その1つが「著者ブランド」です。

この「著者ブランド」についてお話させていただきます。



なんでも57名の予約が入ったとか、
当日参加も含めると60名は超えそうだと言うことで・・・


予想の何倍もの方々にご参加いただき非常に嬉しいです!
どんなセミナーになるか、今から楽しみです♪